デザエモン2

☆☆☆PS2

ハマり指数:78%
ゲームが作れるって楽しいよね。そう思うのは僕だけかなぁ?
『デザエモン』シリーズもこれで3作目。今度はサターンというだけあって、やれることもずいぶん増えた。
10ステージも作れるし、縦シューだけでなく横シューもつくれるようになったしね。
ステージもプレイするステージだけでなくオープニング・エンディング等の演出用のステージが作れるようになった。
自機のアニメ枚数も増えたし、ショットもメインショット7種+サブショット7種+ボンバー7種+オプション3種の中から選んで設定できる。
ボスもアニメさせられるし、攻撃パターンも4パターン設定できるようになった。曲も4パート24曲も作れるようになった。
とにかくシューティングが気軽に作ってみたかった人はぜひともさわってみるべきだろう。
さて欠点は。サターンの音源の悪さのせいで、音楽が非常にショボくなってしまった。これは仕方がないだろうなぁ。
次に、バグがちらほらみられる。こりゃイカンでしょう。
ウェーブやリフレクトレーザー、回転オプションやドームスクロールなど、横シューのためにつけられた機能がたいへん多く、縦シューのバランスがとりづらくなったのも欠点といえるだろう。
あとは敵弾が壁を貫通してきてしまう。これは、敵を壁として設定する性質上こうなっていると思われる。しかし、プレイする側にとってはこれはかなり痛いところだ。
A+B+C+STARTでリセットできないのも痛い。これはマウスのスタートボタンが有効になるように設定してあるからだろう。
あとはマニュアルが前作ユーザを対象としているかのように端折りすぎてあること(正確にはページ数の問題と思われるが)。これじゃ初めてのユーザはおろか、既存ユーザもわからない人が多いだろう。
今回は主に4つのエディタで構成されている。

グラフィックエディタ『絵太郎』
主に色数の増加が挙げられる。

  • 全ステージ・全キャラクタで256色まで使用可能(内ユーザパレット64色・システムパレット192色)
    各面のザコ敵・各面のボス敵・各面の背景ごとにパレットを設定する必要がなくなる
    アニメーション機能を分離、6枚までアニメパターンを設定してプレビューできる
組み立てエディタ『組み子さん』
前作より大幅に改良が加えられ、細かい演出が可能となっている。

  • 縦スクロールだけでなく、横スクロールのシューティングが作成可能に
    10ステージまでエディット可能
    演出専用ステージを作成可能
    背景エフェクトにラスター・ノイズに加えてドームスクロールを設定可能
  • メインショットが7種類・サブショットが7種類・オプションが3種類・ボンバーが7種類・タメ撃ちが3種類に増加
    アイテムを8つまで設定可能に。落下するか一定時間画面上を反射移動するかも個別に設定できる
    初期設定で初期装備・初期パワー・初期スピードが設定可能に
    自機のアニメーションが3パターン・最大6枚アニメーションが設定可能に
    2P同時プレイ可能
  • ザコ敵サイズが最大128×128ドットまで増大
    ザコ敵の飛行パターンが倍増
    ザコ敵エフェクトは拡大縮小・回転・変形に加えて半透明が使用可能
    敵弾は3種類・速度4段階まで設定可能
    死亡後に敵発生・誘爆・アイテム発生のどれかを設定できる
  • ボスの攻撃パターンは4パターン設定可能
    砲台の数は従来通り3つ、レーザーは2種類に増加
    さらにダメージに応じて自動的に4段階に渡って攻撃パターンが切り替わっていく
    砲台から弾を発射する代わりに、パーツを発生させることも可能となった。もちろん従来通りザコを発生させることも可能
    ボスの出現・消滅時の演出も設定可能
  • 効果音を3種類から選択可能
    テストプレイに無敵設定や2P機体でテストなどが可能
    ユーザー曲24曲・サンプル曲1曲をBGMにエディット作業ができる
ミュージックエディタ『音まろ』
パート数・章節数・エディット曲数が増加したが、内臓音源の都合で音質は悪化してしまった。バグもある。

  • 4パート・32章節の曲を24曲作成可能
    サンプル曲は75曲、うち74曲がゲーム中で演奏可能
3Dエディタ『ポリ吉』
ドットでキャラクタを描けない人のためにと追加された簡易3Dエディタ。しかし、3Dエディタを扱ったことのない人にはエディタ自体が理解し難く、たとえ理解出来たとしても使いづらいことに変わりはない。

  • パーツを作成し、角度・照明などを設定した後2Dに落とすエディタ
    あらかじめ用意されたパーツを読み込んでそのままエディット可能
    (後はあまり使っていないので機能紹介が出来ない僕……)

サンプルゲームが3つ、おまけゲーム2つがプレイできる。LR押しながらサンプルゲームを選択すると、おまけゲームがプレイできる。
これらサンプルゲームをプレイすると作成中のデータは全て消されてしまうので、事前にセーブが必要。
しかしグラフィックエディタでエディット中の画像だけはバッファに残っているようなので、これを利用して複数のサンプルゲームから画像を参照できる。
組み立てエディタでボスの軌道を静止させた場合、スピード調整の数値が静止時間に関係する。1が最短、8が最長だ。
今回は処理落ちが激しい。まぁ、これだけのことが出来るんだから、多少は我慢してやってほしい。
続いてバグ情報。

  • 敵弾のスピードは設定できるが、アニメーションスピードは設定できない。残念ながら固定だ。
  • 爆発のアニメーションスピードだが、小爆発と大爆発のアニメーションスピードが、実は逆!
    ゲームプレイ中はアニメーションスピードがひっくり返るので、注意が必要だ。
  • コントローラ設定だが、電源を切るとAタイプに戻ってしまう。
    画面では設定した通りに見えても、実は違うのだ! 仕方がないので起動するたびに設定しよう。
  • ユーザパレットの最後尾のパレットを使うと、グラフィックが化けてしまう!
    敵やボスにはこのパレットを使わないように注意しよう。
  • 音楽エディタにはバグがあって、曲にエコーがつかない時がある。
    タイトル・ステージクリア・ゲームオーバーの各曲のエコーレベルを異なる値に設定するか、各ステージ曲・ボス曲のエコーレベルをタイトル・ステージクリア・ゲームオーバーの3曲とは異なる値に設定すればエコーがきちんとかかるようになる。

1997-10-10

Posted by にこたま